ゆめ恋。
友達を作ろう
8時20分頃学校に着くと、教室の中はもう結構にぎわっていた。
みんな結構朝早いんだなぁ…
「都築ちゃん、おはよ!」
・・・うわ、いきなり男子。
どうして男子が話しかけてくるんだっ…!
「…おはよ」
・・・この人は、いったいなんていう名前なんだろ。
確か昨日、一樹のことを”つっちー”と呼んでいたし、一樹と仲がいい人、だよね?
さすが、一樹の友達というだけあって、この人も髪の毛は派手…でも、やっぱり金髪ではないから?先生には昨日呼び出されてなかったよね。
でもけっこうオレンジっぽい色だけど…いいんだ?これはセーフなんだ?
線引きが難しいなぁ…
「あ、つっちー!
朝からちゃんと来るとか珍しい~」
「おう、まぁな」
一樹はそう言って、また私の隣の席に座った。
「あ、そうだ」
私も、顔を見て挨拶しようと一樹の方を見たら
「ん。」
なぜか、一樹の手には、どう見ても私のスマホが。
「え、え?」
「玄関に置きっぱなしだったって。
朝、おばさんとばったり会って」
「あ、ありがと」
あれ、私玄関にスマホ置いたまま出てきちゃったんだ…
全然覚えてないや…
まぁ、使うこともないんだけどなぁ…
お母さんのことだから
『友達と連絡先交換するときに必要!!』
みたいに思ったんだろうな、きっと。
…必要に、なるといいんだけどなぁ…