ゆめ恋。



それから休み時間も、お昼も、
毎回、いつもダルそうで無口な一樹と、みんなに優しい慧と、派手で元気で思ってたよりずっと優しいめぐとまいと
ずーーーーっと一緒にいた。

やっぱりまだギャルな2人には緊張もするけど…でも、2人がすごく優しくしてくれるし、いっぱい話しかけてくれるから
私も自然と、笑えるようになっていた。





___放課後、


「やっと楽しい日がきたよー」

『よかったじゃん』


私はまた、里穂と電話をしていた。
帰り道は途中までめぐとまいと一緒だったけど、2人とも今日はバイトらしくて途中でバイバイした。

めぐは居酒屋、まいはショップ店員…
なんか、ふたりとも似合いすぎだなー


「でもギャルってなかなか慣れないけどね」

『まぁこっちにはあんまりいないもんねー
さすが東京って感じ』

「ね。でも仲良くなれそうだし、話してても楽しいからなんとかなりそうで本当安心してるよー
ボッチだったらどうしようってずっと不安だったんだよね。体育とかさ」

『あー、体育でボッチはきついね』

「でしょー?」


そんな話をしていたら

「綾那ー!ちょっとー!」

お母さんが大きな声で私を呼んだ。

「はーい!
…ごめん、お母さんに呼ばれちゃったからまたかけるね」

『ん、わかったー』


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