ゆめ恋。
─────次の日、
私はいつもより早く学校に行って、先生に転校することを伝えたり、いろんな書類をもらったり
転校に必要な手続きを始めた。
なんてったって、今日で1学期も終わり。
明日から夏休みだから、できるだけいろんなことを今日のうちに済ませたかった。
「わかった。
じゃあ先生の方でも急いで編入先を探してみるな」
「はい。お願いします」
先生にも新しい住所を教え、そこから通える範囲で、私の学力にあった学校を探してもらうことになった。
とにかくいろんなことが急すぎて、本当に引っ越せて、新しい学校が決まるのか?私はちょっと不安で仕方なくて…
でも、先生も頑張ってくれるみたいで、少し安心した私はいろんな書類を持って教室へと向かった。
「あ、綾那おはよー」
「里穂!おはよ!」
片岡里穂、私の小学校時代からの大事な大事な友達で、私の良き理解者だからなんでもかんでもいっつも相談してる、私にとっていなきゃいけない人ナンバーワン!
この優柔不断な私には、決断力の強さと推しの強さを兼ね備えた里穂って存在が本当に欠かせないんだよね…
そんな里穂とも、ついにお別れの時が来たんだなぁ…