ゆめ恋。



「なんか…慧ってモテるんだね」

「まぁ、女子って結局優しいやつが好きだろ?」

「まぁねぇ…
でも一樹の方がモテそうだけど」

「俺はあんまり女と話したりしねぇし。
まぁその場にいるのはいいけど結局慧としか話さなかったりするから、別にモテたりしねぇな。ってか怖がられてる方が多いと思うけど」

「そうだね。怖いよ」

「ぜってー嘘だろ」

「あはは、バレたか」

「バレバレだわ」


そんな話をしていたら、あっという間にマンションについて
今度は私がカギを取り出して、エントランスを開けた。


「あ、綾那
なんかポケットから落ちたけど」

「ん?」


一樹が拾ってくれたのは、さっきお母さんからもらった遊園地の招待券だった。
鍵取りだしたときに落ちたのか…


「あー、これか
……あ!!」

「っ、なんだよ」

「ね、一樹さ
遊園地、行かない!?」

「は?遊園地?俺と綾那で?」

「そ!
実はそれ、さっきお母さんからもらった遊園地の招待券なんだー。
2枚しかないから、めぐとまいはなんか誘いにくいでしょ?
だからどうしようって悩んでたの」


まぁ、2枚あるから、あと1枚は3人で割ってチケット買えばいいかなとも思ったんだけど
バイトしてない私はそこまでお金があるわけでもないしね…


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