ゆめ恋。



「まぁ別にいいけど。
これあるなら乗り物はタダってことだよな」

「そうだよ!
次の日曜日、空いてる?」

「空いてるけど…そんな急な話かよ」

「いいじゃん!お願い!」

「はいはい」

「やったねー
すっごい楽しみ!」


遊園地ってだいすき。
静岡ではなかなか行けないし、っていうか遊園地行くってなると結局東京まで来てたし…

こんな簡単に友達と行けるなんてまずできなかったから
それ考えたら東京きてよかったなぁ…


「あ、18階つく」


一樹とずっと話してると、エレベーターの待ち時間も
エレベーターで上に上がってる時間もあっという間で


「じゃーな」


あっという間に、部屋の前について、一樹とはバイバイした。


「ただいまー」


私は油とお母さんのお財布をキッチンに持って行って部屋に向かった。

日曜日に遊園地…
それが原因で私の気持ちは浮ついたままで


「一樹、聞こえるー?」

「・・・なんだよ」


私は窓の外にまた話しかけた。


「一樹ってジェットコースター乗れる?」

「乗れなきゃ行く意味ないだろ」

「あはは、そっか」


ずーっと、夜まで
私は一樹と話をしていた。


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