ゆめ恋。
「朝言った、変な噂たてられた原因がそいつだから」
「え?」
噂…って、
勘違いさせたっていう…
「だから俺は無理。
ってかなにか貸した記憶すらねぇ」
「そ、そっか…
…ねぇ、その噂ってどんなやつなの?」
「別に、くだらねぇけど
俺がそいつのことの好きで、俺が告って付き合ってる、的な」
「え!?」
「そんな覚え全くねぇのに勝手にそうなってるし、否定しても噂は広がるし、勝手にあいつの彼氏的存在になってたから
それからは一切話してねぇな」
「そ、そっか…
本当、イケメンって大変だ…」
でも、それって
ちさちゃんが一樹のこと好きってこと…だよね?きっと…
「まぁ、もともと俺って女と話す方ではなかったから、上城はどちらかといえば話す方だったし変に誤解はさせたかもだけど
でも普通そんな噂流すか?全然事実でもねぇのに」
「……そう、だね
それはちょっときついかも…」
「お前も、変なことに巻き込まれる前に仲良くするのやめといた方が無難」
「……気をつけます」