ゆめ恋。



「……うわぁ、きれい」


その噴水は、手前の小さい子供たちがいるところはやっぱり地味な噴水のまま、だけど
奥の、立入禁止のところの噴水が

音楽に合わせて、水が高く高くあがった。


「すごーい!冷たくて涼しいー…」

「はは、だろ?」


一樹はそういって嬉しそうに笑った、けど


「・・・え?」


なんかこれ、どこかで見たような…


「なに、どうした?」


ちょっと待ってー…
どこで見たんだ…?

こんな噴水、前まで知らなかった…
それに、前に来たときは家族か里穂くらいで…

……あれー?いつだっけ……



「綾那、見てみろよ」


そう言いながらこっちに笑顔を見せる一樹の顔が


「……あ、そうか」


夢のイケメンに、そっくりだった。


…そか、ここ
前に夢で見たんだ…


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