ゆめ恋。
・・・好き?んなわけ…
***
翌日、私はいつも通り朝一樹を起こして、いつもの時間に家を出たら
バッチリ、エレベーター前でまた一樹に会った。
「あれ、また少し早くない?今日は早く起こしてないのに」
「寝坊しなきゃいつもこんくらいに出てるだけ」
「あ、そうなんだ」
そのまま、結局今日も一緒に登校。
せっかく会ったんだもん。楽しくいきたいもんね。
「そうだ、昨日撮ったプリクラをあげよう」
「え、別にいらねぇ」
「なんでよー、せっかく一緒に撮ったのに。
はい、これ一樹の分だからね」
「…もらってもな」
「お財布に入れとくと曲がんないよー」
「…ったく」
夕飯食べた後、せっかくだし!!と無理やり連れ込んで撮ったプリクラ。
なんだかんだちゃんと撮ってくれたんだよね。
うん、かっこいいかっこいい。
「ってかもうすぐテストだな」
「あ、そうなんだ。いつ?」
「再来週。
ってか綾那って頭いいわけ?」
「えー、わかんない。
前の学校だったら順位は上の方だったよ。
まぁ授業も別にわけわかんない状態にはなってないから、たぶん大丈夫だと思うけど」
そういえば、私って受験生なんだよね…
なんか引っ越してきてからいろいろありすぎて忘れてた…
大学に落ちないように、勉強もしないと。
「…そういう一樹は頭いいの?」
「普通」
「普通って…」