ゆめ恋。
「な、なにが…?」
「俺の綾那ちゃんがもうつっちーに取られたのかと!!
でもちげーならよかった!うん!
あ、でもつっちーばっか抜け駆けずりーよ!
誘うなら俺も誘えよ!!」
「うるせぇ。声のボリューム考えろ。
ってか俺から誘ったわけじゃねぇし」
「俺も綾那ちゃんと遊びたいし!!」
「人の話聞いてんのかよ」
・・・ハハ、
朝からにぎやかなことで…
「あ、ってかつっちー
今日日直だけど」
「げ、マジかよ」
一樹はそういって、チラッと私の方をみた。
「…なに、まさか日直まで私に押し付けようとか考えてないよね?」
「バレたか」
「だから私はあんたのお母さんじゃないんだからね!
早く日誌取りにいってきなよ!」
「チッ…仕方ねぇ、行ってくるか」
一樹は重い腰をあげて、教室から出て行った。