ゆめ恋。
「ってかあいつ不良じゃん?」
「あー、やっぱそうなんだ」
昨日ケンカすることもあるって言ってたし、そもそも見た目がもう少し怖いしな…
私も初日、めっちゃビビっちゃったし。
今となっては数日前だけどあれも笑っちゃうな
「だから、こんな写真出回っちゃって
めんどくさいことに巻き込まれないといいね」
「めんどくさいこと?」
え、なにそれ
どういう意味?
不良の一樹と夜一緒に歩いてたらまずいの?
めんどくさいことに巻き込まれたりするの?
うーん…理解できん…
「…ってか、そういえばめぐとまいは?」
「あぁ、あの2人は大抵遅刻だから。
特に月曜日は。
昼までには来るんじゃね?」
「え。」
そ、そんな遅いのかよー…
つまんな…
結局慧と一樹しか話す人いないんじゃん…
ってか私の立ち位置、完全一軍か…
「…つまんないなぁ」
「え、俺いるじゃん」
「まぁそうなんだけどさ」
でもやっぱり女の子と話すことって、男子とは違うじゃん?
やっぱり女子とのおしゃべりは格別楽しいのよね…
「あ、一樹おかえり」
「あぁ、疲れた」
「いや大して何もしてないでしょ」
「綾那お茶」
「はー?自分でちゃんと持ってきなよ」
「気が向いたら」
…まぁ、なんだかんだいって水筒渡しちゃう私も私なんだけどね…
「…なんだよ、慧」
「なんかずりぃ」
「は?」
「つっちーばっかずりぃ!!」
「またそれかよ」
…なんかこんな会話、1日2回くらいするような…
毎日同じこと言ってるよなぁ。慧って。