ゆめ恋。



それからあっという間に先生が来る時間になったけど、慧の言う通りめぐとまいはまだ来てはいなかった。

それから授業が始まるも、なかなか2人は来なくて


「…体育完全ボッチじゃん」

「別に着替えだけだろ」


3時間目の体育になってもこなくて、更衣室まで私で1人で向かう羽目になった。


「まぁ、今日は体育館で持久走だし、あんまり関係ないか…」

「そうそう。つーか別に1人でも綾那ならいける」

「どういう意味」


そんな会話を一樹としつつ、私は結局一樹と慧と一緒に更衣室の前まで向かった。
どうせ隣同士だしね。

更衣室前で別れて中に入ると、もうけっこうみんな着替えをしていて
私は空いてるロッカーを探した。
…もう、どこが空いてるんだよー!!人がいなくても大抵鍵閉まってるし…


どこかー…


「都築さん、ここ空いてるよ」

「えっ…あ、ありがとう!」


そう教えてくれたのは同じクラスの子だった。
なんか…あの一軍以外から話しかけてもらったの初めて…感動…っ!!


話しかけてくれた子はすぐに体育館へ向かったから、私も急いで着替えて体育館へと向かった。



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