ゆめ恋。



───────…


「うん、まぎれなくそうだろうね」

「…やっぱそうだよねー」

「ってか上城千紗と友達になる時点で間違ってるって」


体育も終わり、教室に戻るとめぐとまいはすでに教室にいたから
昼休み、私は2人とご飯を食べながらちさちゃんのことを相談した、けど

やっぱり間違ってたかなぁ…


「でも昔仲がよかったんだもんー…
今更仲良くできません、なんてできないよー」

「ってかさぁ、友達とか確認する時点で友達って言える?
友達とか勝手になってるもんじゃん?」

「…でも私と2人だって、友達になりましょーって感じで友達になってなかった?」

「・・・確かに」

「でもまぁ…、友達なんて自然にできるもんだよね」


めぐとまいだって、最初はビビッたし、釣り合ってないとか思ってたけど
話してみてすぐに話しやすいなって打ち解けられて、勝手に友達になれたもんなぁ…


「まぁこうなっちゃったもんは仕方ないから
あとは綾那次第なんじゃん?
一樹と上城千紗、どっちを選ぶかよ」

「まぁぶっちゃけ、本当に上城が綾那と友達になりたいって思ってんなら、綾那がまったく応援しなかったとしても友達でいるとは思うけどね」

「…そうかなぁ?」

「そうっしょ。
逆にそんなに綾那悩ませて、友達としてどうなのって感じだし。私からしたら」

「あーそうだね。
ってか男関係のことで友達巻き込むなっつー話」

「それなー」


…一樹も言ってたっけ
友達に利益求めるな、って…

もしちさちゃんになんの協力も応援もできなくても
本当に私とまた仲良くなりたいって思ってくれてるなら、そんなこと関係なくまた仲良くなれたりするのかな…


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