ゆめ恋。



「ってか私ずっと思ってたんだけど」

「ん?」

「綾那って一樹のこと好き?」

「…は?」


え、待って待って
なんでそうなったの。ねぇ。


「それ私も思ってた!」

「…いやいやいや
まいもめぐもなにを言い出すの」

「だってさ一樹と仲いいし
慧とも仲いいけどやっぱ一樹だけ別格っていうか」

「わかるー
慧とうちらは同類、一樹は特別って感あるよね」

「えー、そう?
…あれじゃない?めぐとまいと慧はまだなんか付き合いが浅いって言うか…
私的にはもっと知っていきたい感じなのね」

「え、一樹にはそれないの?」

「一樹―?
んー…、いやまぁ知らないことだらけには違いないんだけど…」


…でも、そう考えたら慧ともめぐともまいとも違うっちゃ違う。
もっと知っていきたいって感じももちろん一樹にもある。

でもなんかなぁ…、なんか違うんだよなぁ…
でもこれが恋ってのは違う気がする。


「…めぐとまいには言ってなかったけど
一樹とは家が隣同士で」

「え、まじ!?」

「うん。
だからなんか…それもあって一樹だけ特別仲良く見えるだけだと思うんだよね」


やっぱり夏休みから話していたし、その後も会うことがやっぱり多かったんだよね。
学校行くタイミングでも会うし、夕食届にも行ったし、ご飯を炊きにいったり、うちで一緒に夕飯食べたり…
お隣さんってなんだかんだ距離が近くなるんだよね。いろんな意味で。


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