ゆめ恋。



私は恥ずかしくてスカートを押さえたままだったけど、一樹は私のパンツには全く興味がないのかすぐに掃除を再開した。


「…一樹ってさ、私のこと本当に女として意識してないよね」

「それは綾那も同じだろ?」

「そうだけどさ
男子って普通、女の子のパンツ見たらもう少し違う反応見せない?」

「…違う反応?」

「うん。まぁ女として意識してほしいってわけでもないけど
でも一応私女だからね?」

「…ふーん?」


一樹はそう言って、掃除をやめて私をじっと見た。
…かと思えば、掃除機を置いてこちらに来て


「え、ちょっ…ちか…」


私にどんどん迫ってきて、私は机に倒れそうになって…


「…こうでも、してほしかった?」


一樹は私の後ろの机に手をついて、もう顔がくっつきそう!!ってくらい近くで止まった。


「い、一樹…っ」


ち、近い…っ!!
別にこんなことしてほしかったわけじゃないのに…っ!!


「……ふっ、顔真っ赤」

「…っ!!」


一樹はそう言って、すっと私から離れた。


「綾那もいつもそうしてたら可愛いのにな」

「……うるさい、バカ!!」


からかうにも程があるわ!!
心臓に悪いわ!!

イケメンの至近距離は相手が一樹でも心臓に悪いわ!!バカ!!


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