ゆめ恋。
「……にしても今日あっつ」
「確かに。もう9月入ったのにねー」
学校はエアコンがかかってるから大して気にならないけど…外を歩いてると本当に汗がどんどん出てくる。
髪の毛結べない私は髪の毛も暑いし…
「あー、やっとついた」
マンション到着してエントランスに入れば、ここも空調がついていて涼しい。
学校までは徒歩15分だけどそこそこ近い方だと思うし、なかなか恵まれた環境だから文句言えないけど…
やっぱり暑い!!外歩くの辛すぎ。
「綾那このまま俺んちくる?」
「え、んー
汗かいたから着替えてから行こうかな」
「了解」
私たちはそのままエレベーターを降りて、各家に入った。
「ただいまー」
「おかえり」
私はお母さんに挨拶だけして自分の部屋に入って窓を開け、すぐに制服を脱いだ。
適当に前の学校のハーフパンツとTシャツに着替えた、けど
…なんか、こんなん着てるから一樹に、いつもは可愛くない的な発言をされるのかも…
やっぱラフなショーパンにしよ。
完全部屋着だけど、ジャージのハーフパンツよりはだいぶマシだよね。
「あ、お母さん」
「んー?」
「ちょっと髪の毛結んでくれない?」
「えー?あんたまだそんなこと言ってるのー?
いい加減自分でできるようになりなさいよー?」
「はーい」
お母さんはなんだかんだいいながら
適当に、私の髪の毛をポニーテールにしてくれた。