ゆめ恋。



「ん、ありがと。
ちょっとお隣行ってくるわー」

「え、お隣って土屋さんち?」

「ん?うん、そう。
行ってきまーす」


制服からTシャツとショーパンに変えて、髪の毛結んだだけでたいぶ涼しいや。
制服だとやっぱ襟もあるし、髪の毛もおろしてたから首が暑かったんだよね。




___ピンポーン、


「おう」


一樹んちのインターホン押して、しばらくしたらそのままドアが開いた。

そんなに時間たってなかったけど、一樹もしっかり着替えていた。
なんかやっぱ、この人はなに着てもかっこいいわ。


「お邪魔しまーす」

「誰もいねぇけどな」


そりゃそうでしょうね。
誰かいたら私がこの家のご飯を炊くなんてことはないでしょうからね。


「髪の毛結んでんじゃん」

「あ、うん
お母さんにやってもらったー」


そんな会話をしつつも、2回目にもなれば私は慣れたもんですぐにキッチンに入ってお米を出した。


「一樹、教えてあげるから覚えたら?」

「やだ。めんどい。
俺は料理できる女と結婚するっつったろ」

「・・・彼女いないのに」

「今いないだけ」


まぁ…あなたが女に不自由することはないでしょうね。
イケメンですもんね。


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