狼くんとの放課後図書室


もしかして、私が無理して笑ってること、?






「嫌なことは嫌って言える自分ちゃんと持たな
 いと」





なんか、私のこと知ったかぶりされるのむかつく。





「そんなこと言ったって、柳瀬くんだって周りと
あんまり関わろうとしてないじゃない!よっぽど周りに合わせれる私の方がまた大人だと思うけどな」






柳瀬くんはワイワイ系男子ではなく、女の子と話してるところなんて一回もみたことがない。






「うん。俺は大人じゃない」






鼻を高く上げて見下ろしてくる柳瀬くん。






何その言い方、私がまるで子供みたいじゃない!






スッ





私の制服のリボンが解けて少しはだける。





急いで手で押さえる。






柳瀬くんの手を見ると私のリボンを揺らしてい
て、




な、なんなの??
< 16 / 90 >

この作品をシェア

pagetop