狼くんとの放課後図書室
男の人はびっくりしてたけど、そのクローバーを受け取っててなんか、いい感じ。
幸せムードが流れる数メートル先。
はぁ、邪魔したら悪いし場違いな私は帰ろうかなー。
1通LINEを入れて、私は1人リュックを持って校庭の方へ向かう。
スポッ
私のカエルが上に連れて行かれる。
「これ誰にも渡さねえの?」
「え、?」
低い声がわたしの上から聞こえる。
そこには少し汗で濡れた髪を垂らす男の人。
ユニフォームからしてもリレー出てた人だよな。
確かこの人ー、生徒会長で有名なイケメンの、?
「俺のことなんて知らないよな、俺は2組の柳瀬 詩優って言うんだ」
「あ、私鈴村 雫良です」
「うん知ってる」
え?あなたはなぜ私なんかのことを?
「で?これどーすんの」
わたしのカエルが彼の手で揺れている。