狼くんとの放課後図書室


絶対相手の男子がっかりだろうなー、




こんな地味女とわざわざ放課後に2人図書室とか、罰ゲームだよね、あはは。




そして6時間の長い長い授業を終えて、ゆりと別れたあと、私は図書室へ向かう。




「ねえ!鈴村さんって言うの??」




2人組の可愛い女の子に声をかけられる。



同じクラスのー、確か、




「わたしは井口奏!」




眼鏡をかけているのに、とても明るい雰囲気を纏った女の子。




「わたしは榊原美咲!」




背が高くて目がぱっちりしている女の子。




でも、わたしは友達なんていらない。





本当の友達なんて、いないからっ!




ゆりがいれば、一緒にいる子が1人でもいればそれでいい。



1人にならなければそれでいい。


< 3 / 90 >

この作品をシェア

pagetop