狼くんとの放課後図書室
空いた1番後ろの柳瀬くんの机を見る。
「しずりん行くよー!」
笑顔で手招きをしてくれるゆりたち。
「はーい!」
「え!しずりんメイクしないの!?」
美咲ちゃんも、奏ちゃんもゆりも凄い化粧バッチリ、
「わ、わたし似合わないし」
「そんなことないよ!それにメイクの一つやニつしないと、生徒会長はあの女たちから奪いとれないぞ!?」
ゆりの周りに炎のオーラが見える…、
「わ、私別に生徒会長狙ってぇ…」
「まあ!とりあえず行こ!」
私の手を取って歩いていくみんな。
はー。行くのかー、
夕方のいつもの帰り道より少し明るい空。
と言っても、だいぶ夕方なんだけどね
私たちの行き着いた先はファミレスだった。
中に入り、ソファーに座る。
私は1番通路側の席。
わたしみたいなキャラには丁度いいや!
前を見ると、「え!?たけるくん!」
「あ!雫良じゃん!」
「えー?なになに二人知り合いたのー?」