狼くんとの放課後図書室


「この人は中学が同じだったの、」






同じだっただけで話したこともないんだけどさぁ、(笑)






「たけるくんだっけ?連れて帰っちゃってよー!この子あんまり男の子慣れてないからさ!」






ゆり!何という余計なことを!






「了解!もう俺はロックオンしてるよ!」





『キャー!』





隣の机から女子の黄色い悲鳴が聞こえてくる。





悲鳴の先にはドリンクバーから戻ってきたであろう……。





高野先輩!?






「えー、なんで生徒会長あっちなのよー」






ゆりが今にも潰れそうな声でおこる。






「いいだろ?俺たちいるし!」





洋平くんがゆりに、そう言う。







「えー、洋平は求めてない(笑)」






この2人は本当に仲良いなあ(笑)






「そ、その生徒会長って高野先輩のことだったんだね。」






コーラを飲む奏ちゃんに聞く。






「そーだよ。あのルックスで生徒会長でサッカー部の部長。願ったり叶ったりって感じ」




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