狼くんとの放課後図書室


きゃー、なんかモテ男ってだいたい似てるなあ、あはは







「しずらはなんのジュースにする?俺持ってくるけど」







たけるくんがわたしに聞いてくれる。






「んー、オレンジジュースとかにしようかな?」







「え?オレンジって(笑)」






ふざけてんの?的な顔で私を見てくるこの人。






え?私なんか変なこと言った?






「あーそっか、しずら合コン初めてなのかー。んー……じゃあ俺セレクトでもいいかな?」






おーたけるくんが選んでくれるのか!






「うんうん!おまかせで!」





っ!?





一瞬高野先輩と目があったようなー、気がしたけど。





どんだけ私はいい方に想像するんだか(笑)





私のことなんてとうの昔にお忘れであろうに、






数分してからたけるくんが戻ってきた。






ゆりたちは洋平くんたちとワイワイしてて楽しそう。






高野先輩はあんまりガヤガヤしないタイプなのかな?






「はい!俺セレクト炭酸ブドウジュース」







笑顔で私にコップを差し出してくれる。



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