狼くんとの放課後図書室
なっ!私今何言ってた!?
テンパリすぎて勝手に口が!
「え?」
立ち止まって少し驚いた顔をする高野先輩。
「あ、いやあの!」
「俺も彼女いないよ」
「いないんですか⁉︎いやでも、先輩の場合は作らないだけじゃ、?(笑)」
作ろうと思えばいくらでも…(笑)
サッ
「せ、先輩!?//」
私の長い前髪が上に上げられておでこが出る。
「うん。雫良ちゃん。こっちの方が絶対可愛いよ」
「えぇ?先輩?あのう…」
恥ずかしい。絶対顔赤いじゃん!
「次学校来るとき前髪あげてきてよ」
「わ、わかりました」
勢いで了承しちゃったしっ⁉︎
ゆっくりと先輩の手が離れていく。
「お家どこらへんなの?」
「もうすぐそこなので!ここまでで大丈夫です!」
「そっか、じゃあまた月曜日!」
暗闇に消えていく先輩。