狼くんとの放課後図書室



次の日、わたしは自分の教室に入る。





「しずりん!しずりん!」





ゆりたちが私の元に走ってくる。





「どーしたの?そんな急いで!」





「明日ね!洋平たちと一緒にボーリング大会するよ‼︎5組女子の強さ見せつけてやるぞー‼︎」





「え?明日⁇」





明日は柳瀬くんと図書委員をやれる最後の日。





【ガラガラ】






「わあ!君が雫良ちゃん⁉︎」





わーこの人学年でもチャラ男で有名な太陽くん、





「は、はい」






「可愛いね〜!なんか純粋って感じで!」





褒め…言葉だよね⁇





わたしをこねくり回す太陽くん。





「じゃっ明日、楽しみにしてるから!」





そ、そんなー。





太陽くんみたいな人とは出来る限り近付きたくないというかー、





柳瀬くんき会うっていっても同じクラスだから毎日会えるんだけど、クラスだと全く話さないからな。





「ってことで、放課後教室残ってね〜」

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