狼くんとの放課後図書室
中島くんは私のクラスのいわゆる一軍。
そんでもって、ゆうなの彼氏。
「ゆうなならまだ学校だと思うよ!」
「いや、俺は鈴村さんを求めてるんだけど」
「え?」
ゆっくりと私に近づく男。
ドンッ
中島くんに壁ドンをされる。
心臓はドキドキいっているけど、キュンキュンするあのドキドキとは全く違った。
「鈴村さん、俺は鈴村さんが好きだよ。」
「や、っやめて!」
わたしは中島くんを突き飛ばして走り出す。
次の日。私は大好きなクラスに入る。
入った瞬間、皆が私を痛い目で見る。
そして空気のようにあしらわれる私。
え?
わたしはすぐに結衣の元へ向かう。
「結衣!おはよ!」
長い沈黙。
「雫良わたしもう雫良の友達やめていいかな?」
冷たく発された言葉。
「え、どうして?」