狼くんとの放課後図書室
それ以上は何も語らずに、私たちは今までの関係に戻っていた。
その代わりに、クラスのわたしをいじめていたうちの一人(ボス)が逆にいじめられていた。
ターゲットが変わればすぐに元に戻る。
でも私は完全に心を閉ざしてしまっていた。
人を信じることが怖かったから……。
この時わたしは気づかないふりをしていたことがあったんだ。
多分この時すでにわたしは、初めての恋に落ちていた。
私たちと仲が良かった子の一人が、クラスの人に告白するらしい。
私たちもそれに協力することに。
「ねえ、どうせなら私たちもつくらない⁇そのキーホルダー!」
わたしは皆に提案をする。
「いいね!作ろうか!」
結衣が笑顔でこたえてくれる。
結衣との間にはやっぱり溝があるものの、私たちはお互いを隠しながら一緒にいた。
そして体育大会当日。
私たちはすごくクラスの団結力があって楽しい1日になった。