狼くんとの放課後図書室
と、いうより……。どうして?どうしてわたしの隣に同じ中学の"あの"柳瀬くんがいるわけ??
「柳瀬くん、この高校受験することしらなかったな。あはは」
全く意味のわからない会話を始めてしまった。
「俺推薦だから。多分知らなかったんじゃない?」
そうなのよね、この人頭もいいし、元生徒会長、バスケ部部長とその名の通り優等生の模範解答。
頑張って死に物狂いで入学したわたしとは雲泥の差…。
「や、柳瀬くんは先生になりたいの?」
「うん英語のね」
そしてまた沈黙……。