狼くんとの放課後図書室
「昨日、せっかく誘ってくれたのにあんな断り方しちゃったから…」
「私こそしずりんの気持ち知らずに強引に誘ってごめんね!」
「その、気持ちなんだけど……私は行きたくなか
った。ってわけじゃなくてー。」
スカートをギュッと握って私は声を出す。
「私、柳瀬くんのことが好きなのっ」
3人とも口をあんぐりと開けてなにを言ってるんだ?というような顔で私をみつめている。
「は、はぁ……しずりん、またなかなか…変わった線をいくねえ(笑)」
苦笑いのゆり。
「確かに金曜日のしずりん連れてった時はなかなかできる男だなぁって思ったけどー、」
「確かに学年では1番かっこいいし運動できるし?勉強もできるけど……しずりんそれ本気だよね、⁇」
そーだよね、皆の想像する柳瀬くんって女子を近づけないオーラばんばんだもんねえ。
「柳瀬くんね!2人だと優しいの‼︎」
「プッしずりんそれなんかエロいよ(笑)」
ニヤニヤしながら私を見てくる奏ちゃん。
「あ!いやそーゆーわけじゃなくて!」