❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀

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―――あれから、彼等は一緒に初詣に行く事になり、夜中になり、彼女達は―――車に乗った。初詣は、夜中の内に行きたくて、これが二人の愛情表現だと思い、ずっと愛し合う二人だった。朝日が見たくて、ピンポイント天気を探した。初夢も見たいし、初日の出もみたい―――。
『―――貴方達・・・本当に、仲が良いのね・・・仲が良いのは、喧嘩しないからじゃないの・・・喧嘩をしてこそ・・・仲が良い・・・そう思った。』
『―――喧嘩ね・・・あまりしたくないけど、やりすぎると、相手を失ってしまうかもしれないから。そう思いません？』
二人ははっきりと言い、彼女はずっと喧嘩をしたくない―――。その言葉の所為で、大事な人を失うかもしれない。言葉は―――刃物だ―――。其の一言が、相手を傷つける事になりかねない。だから、彼女ははっきりと『―――喧嘩したら・・・余計に可笑しくなるわ・・・だから、円満でいたいのよ。』と言い放った。言い放つと、彼女はずっと好きでいたい―――正直に言った―――。
彼女は―――菊地菜緒はベーカリーとパティスリーになれたのは、大阪のお菓子屋の店長の御蔭。
そこの店長の下で、退院してから、一年間の修業を積み、美味しいお菓子の作り方を再出発した。
一緒に彼女はお菓子作りの基本を学び、二人は互いにもう一度、ベーカリーとパティスリーをやり直す事にした。ベーカリーはパン屋であり、パティシエは菓子作りをする仕事であり、此処の『―――ローサ』という、大きなお店にし、彼女はそこの店長であり、智也と一緒にパンを作っていた。
―――ありがとう―――