❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
彼女は『―――今度、裏切ったら、離婚よ―――その覚悟は、あるの?貴方は私と離婚したいの?そんな事、無いはずよね?また裏切ったら、今度こそ、許さないから―――。』と言いだした。
彼女はニコッと笑うと、『―――行きましょ・・・初詣、貴方・・・初めて・・・二人で行くのを・・・避けていたけど、そうなるのが、嫌だったのね・・・大丈夫・・・私は信じるからね。』
その言葉に、智也はじわっと涙が零れ落ちると、『―――やっぱり、こいつが大事だ―――』と、そう思った。智也はゴシゴシ、と涙を拭い去ると、分かった―――そう言った。大好きだ―――。
智也は菜緒に言うと、彼女は満面な笑顔を向けると、菜緒はとても幸せそうに笑いだした―――。
二人は温かい飲み物を貰う事にし、寒さにふけっている。ビューっと風がお寺に吹き渡る―――。
彼女は寒そうにすると、彼はホッカイロを渡してきた―――。温かい持ち物で、身体が温まる。
『―――貴方は・・・私の事・・・どのくらい好きでいてくれているのか、分かったわ―――。何れか、子供・・・作りましょう・・・』
『―――良いのか?怖く・・・ないのか?』
その言葉に、『―――貴方・・・だから・・・』と呟くと、腕を組んでお寺の賽銭場所に着いた。
薫は今、何を考えていたのかしら?―――皆口廉也の彼女の癖に、どういうつもりなのか?―――
廉也も彼女がおり、山口薫だった。だけど、上手く行っていないのか?―――それが気になった。
『―――貴方・・・皆口廉也って、どんな人?別に・・・浮気をしている訳ではないんだけど、私もちょっと気になって―――貴方の気持が分かったわ・・・』
―――そうか・・・奴とは、幼い頃からの、悪友なんだ・・・
―――悪友・・・貴方に・・・悪友がいるとはね・・・
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