❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――それから、二人は仕事を終えると、動物達を車に乗せると、家に帰る事になった。此処から、十分程であり、二人は片づけを終えると、二匹を連れて帰る事になった。片づけを終えると、新商品を考えてみたけど、どれも在り来たりな、パンになってしまい、二人は沢山、悩んでいた。
『―――これでは・・・高級のパンが出来ないし、カカオにも限りがあるし、どうしよう―――。ここでは、カカオ豆を手に入れるのは、簡単だけど、パンにも限界があるわ―――。』
『―――そうだな・・・あ、パンの師匠に・・・アドバイスを貰うのは、どうだと思う?―――。この時間なら、相手もベーカリーだし、起きている筈だから―――。』
菜緒は『―――そうね・・・』と言うと、早速、電話した。ぷるるるる―――着信音が響き渡る。
暫く、着信音が響き渡ると、『―――もしもし・・・』と、眠たそうに眼をこする、男の声がした。
『あ・・マーガレットさん?私・・・菊地菜緒です・・・お久しぶりです・・・』
『―――あら・・・菜緒ちゃん、こんな時間にどうしたの?また・・・頼み事かしら?―――。』
其の言葉に、菜緒は事情を説明した。自分たちのパンを生み出すのに、材料が足りなくて、分けて貰おうかと、そう言った。カカオ豆が足りなくて、『―――マーガレットなら、足りる程、持っているのではないでしょうか?失礼な言い方をして・・・申し訳ないと思うけど、こっちも本気でパン作りを目指しているから―――』
『―――貴方達・・・カカオ豆・・・自分達で・・手に入んないの?仕方ないわね・・・』
―――後で・・・送るから、
大事に使ってね・・・
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