❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――それから、彼女達は子育てに励むと、一緒にいる事が多くなり、沢山、沢山、愛情がわく。
愛情とは目に見えないけれど、赤ちゃんでも、分かる事でもあり、幸せそうに、笑っていた。赤ちゃんは、気に入らない事があると、直ぐに泣く事もある。言葉を教えなければ、ならない―――。
子供を育てるのはとても大変であり、だけど、それが楽しい―――。それが本当の子育てである。
彼女達は産まれて一週間が経ち、彼女達は子供を抱っこすると、抱かれ心地がいいらし―――。智也は抱き方が上手で、あんだけ夜泣きをしていた優子と茉莉が、嘘のように、泣き止んだ―――。
『―――貴方・・・抱かれ心地がいいのね・・・私・・・ショックだわ・・・何故、私が抱くと、泣いてしまうの?』
―――私・・・寂しいわ・・・
彼女は―――菜緒は、優子を抱きかかえると、優子は嫌がるように、泣き出してしまった―――。
抱かれ心地が悪いの?―――何で、笑ってくれないの?―――私達の・・・子供、なのに―――。
そう言うと、智也は何か考えると、彼女の手を取ると、優子の頭を撫で撫でした。更に、茉莉の頭を撫で撫ですると、双子たちは―――笑って見えてしまい、彼女は嬉しそうに笑みを浮かべた。
彼女はずっと好きな人との、子供を妄想しており、今、漸く子供に恵まれると、幸せに感じる。抱っこしていると、双子の赤ちゃん達は、夜泣きが減って来て、彼女達は―――良かった―――。
『貴方の子供、私の子供―――大好き―――子供を持つって、本当に初めてだけど、良い事ね。』
―――そうだよ・・・
ありがとう―――
大好き―――
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