❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――
―――数刻後―――
智也と菜緒はそこの、がんもどきが食べたくて、フォアグラも食べたくて、キャビアもイチゴ尽くしのお菓子として、味わいたい。がんもどき――沢山、菜緒の為に、お金を使い古している。だけど、不思議と家計簿はそんなに下がっておらず、御店が儲かっている証拠でもある。
『―――ローサ・・・とても儲かっているし、御店に―――沢山の商品が出来、更に、お客様がきてくれるし、楽しい商売だわ・・・』と、楽しそうに言った。
『ーーーそうだな・・・』
彼女はずっと智也の事が好きで在り、いつまでも一緒にいられるものだと思い、智也は否な予感がした。何事もないと良いけれど―――。智也は今、車を止める所で、自宅から十分ほど―――。
他にも、色々なお店があるが、自分達は―――フランス料理店に行く事になっている―――。
『―――貴方・・・お酒に気御付けてね・・・』
『―――あぁ・・・大丈夫だよ・・・代行タクシー呼ぶから―――。』
其の言葉に、菜緒は無表情でみると、嫌な予感しかせず、本当に大丈夫か―――そう思っていた。
智也と御見合いしてから、智也とキス、してから、彼と付き合ってから、彼と夫婦で良かった。
―――だけど、どういう事?
この胸騒ぎは―――
『―――智也・・・』
彼女はギュッと、拳を握った。
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