❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――それから、2人は店の中に、入る事になり、一緒にご飯を食べる事になった。此処の店の内装は、とても綺麗で、智也と菜緒は―――綺麗―――そう呟いた。此処の店―――結構高そうだ。
大好きな人と来るのは、確かに、嬉しい事もあるし、幸せに過ごしていたい―――それだけだ。
彼女はずっと一緒にいる事だけが幸せだと思っていたが、それだけではない―――愛情を感じ取れる事が、唯一の幸せでもある。今、御店のウェイターがやって来て、『―――いらっしゃいませ!!!』と言い、席を案内してくれた。そこは―――特等席であり、お洒落なテーブルシートを敷いてあった。
『―――貴方・・・私・・・此処の料理・・・楽しみにしていました。だから、とびっきりの美味しい料理をください。私・・・キャビアとか、食べたことないので・・・作ってください―――』
其の言葉に、ウェイターさんは優しい笑みを浮かべると、『了解しました―――。』と言った。
『―――フォアグラの肉と・・・デミグラスソースをかけたのを、お願いできますか?―――。』
智也はフォアグラを選ぶと、菜緒はメニューを見ながら、どれが良いか、迷っていた―――。
『―――そうね・・・この、肉野菜を食べたいわ・・・それで―――お願いします―――。』
こうして、2人は食事が来る迄、色々と、話をする事になり、彼女は『―――ありがとう・・・』と言った。
智也は照れ臭そうに見ており、『―――こっちこそ・・・ありがとう―――』と言った。
―――俺の奥さんで居てくれて・・・
―――あら・・・
そんなの、当たり前よ―――
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