❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
ワインを飲み過ぎているのか、肉料理の酒に当たられたのか?―――彼女のワインが減るのが、気になる。この間、産まれた子達はいるが、今は、子供はいない筈だ。何かの病気になってないのか?―――智也は心配していた。この菜緒―――お酒がこんなに飲めたっけ?―――飲みすぎだ。
『―――御前・・・ワインがそんなに好きなのか?』
『―――え・・・ぇぇぇ・・・好きじゃ、悪いのぉ?』
かなり酔っぱらっている。まぁ、偶には―――白ワインを飲ませて、仕事の捌け口と思ったが、辞めさせるべきだ。智也は今、白ワインのグラスを取る、菜緒の腕を掴んだ―――。彼女は吃驚した―――。五杯も飲ませてしまい、どうやって連れて帰ろう―――そう思ったり、キスを強請った。
完全に酔いつぶれており、智也は仕方なく、『―――酒は・・・やめろ!!!』と言った―――。
『―――私ぃ・・・ワインならぁ・・・普通に・・・飲めるの・・・悪い?後は、缶ジュース。』
『―――そうじゃなくて・・・飲み過ぎだと、言っているんだ。』
―――えぇぇぇ?五杯くらい・・・何よ・・・貴方・・・浮気しないって、言っていたけど、何故―――川野麻衣さんの所に、いっているの?―――貴方―――浮気性なの?―――と、言っているみたいだ。
『―――貴方・・・私のぉ・・・口づけ、受け取ってくれないのぉぉぉ?』
『―――何を言っているんだ・・・そんな事・・・言ってないだろう?こいつは・・・こいつは・・・何を言い出す―――。』
智也は思わず笑ってしまい、『―――今日だけ・・・特別だからな・・・』と、言った―――。
―――えぇぇぇ?
美味しいのにぃ―――
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