❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀

玉田と一緒におり、彼女は泣いていた―――。彼女は好きな人と一緒にいるのを見て、悔しくない筈だ―――。彼女は散々泣いていた―――。ショックを受けていた―――。今、紗枝が智也に口づけしているのを、間地かで見てしまった。かなりショックであり、菜緒は倒れそうになった。店が大変な時に、何をやっているのか？―――だから、男は信じられないのよ―――。
『―――此の・・・最低野郎・・・やっぱり・・・私の事・・・人として扱ってくれる人・・・この世にいないんだ―――。こんなに辛い恋愛-――求めていなかった―――。幸せからほど遠い―――こんな恋愛-――やめちゃえ・・・』
彼女は家に帰ると、その場にしゃがみ込むと、その場で泣いてしまった―――。どうしてか、涙が止まらない―――。彼女はずっと好きな人が出来るという事は、幸せだと思っているが、そうでもない時がある―――。彼女は―――菜緒は、幸せになりたい―――。
その時、ふと玉田由利が逃げてしまった様子も分かり、彼女はじわっと泣いていた―――。
幸せになりたい―――どういう事か―――誰もが望む事で、パン作りに励んでいた―――。チョコチップパンを作っており、一緒に小麦パン・ホワイトブレッドを作ることにした―――。
チャパタというパンを作り、とても美味しいパンがいつも店に並べられている―――。ブリオッシュというパンも作り、高級店になった―――。クルミパンも作ることになり、栗パンと言うのもある―――。もう少しで開店でもあり、彼女は菊地と気まずい思いになってしまった―――。
菊地と川野はあれから、彼女の奪い合いをしていた―――。サービスゲームを作る事もする。
玉田と今川と言う女性スタッフが、菜緒と菊地の事を応援しており、川野との関係について、かなり怒っていた―――。