❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀

―――
―――最近、味が落ちていると言われがちで、そのものの味が出せなくなってしまった―――。
バターの味も利かず、スパイスの味も利かず、一体どういう事なのか？―――分からない―――。
彼女は泣く泣くパンを作っていると、彼女はショックを受けていた―――。舌が利かなくなった。
舌が利かなくなり―――一緒にパン作りを摺る筈だったのが、出来なくなってしまった―――。彼女は―――菜緒は、舌が利かなくなり、どういうパンと洋菓子を作る事も出来なくなった―――。
どうして、こんな風になってしまったのか？―――彼女は涙がポロポロ止まらなくなった―――。
折角新店を建てたのに―――どうして、彼女―――菜緒はずっと一緒に居てくれないのか？と言った―――。
味覚障害になってしまい、味覚障害は酷かった―――。大好きだった人を、忘れたくはなかった。だけど、あの玉田と一緒に、何処かへ行ってしまった―――。もう二度と―――此処に来ないよ。
彼女は―――菜緒は一緒に作っているパンは、あまり美味しくない―――。彼女は泣いていた。
その分―――ぐちゃぐちゃになってしまった―――。パンを作るには、どうしよう―――。
味覚障害になってしまい、仲間にも逃げられてしまい、今、絶望の連続でもあった―――。とても大好きでもあり、パンを作るのに命を懸けすぎ、いつの間に、作れなくなってしまった―――。
『―――一緒に・・・ずっとパンを作る事も―――一緒に働く事も―――出来なくなり、彼女はないていた―――。だから、彼女はずっと泣いていた―――。自分が悪いのか？―――どうして―――。一人―――寂しい―――どうして、こんなに下手くそになってしまったのか―――。こんなに苦労する事等、思っていなかった―――』