❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――さて、今、彼女はショコラを作っていた―――ショコラのアーモンドの入ったボンボンと、ブランデーの入った、赤く小さなチョコレートをも作る予定だ。新店になるにつれ―――彼女は一生懸命にメニューを考えていた。少し苦味があるガナッシュを使い、ロシェをドイツに輸入した。ショコラはとても甘くて、彼女は菊地智也にテンパリングを頼んだ―――。カッコいい姿だった。
智也もパティシエでもあり、大きなお菓子とか、シフォンケーキとか、スポンジケーキとか、パウンドケーキが必要であり、二人は一緒に作る事になり、楽しそうに一生懸命に作っていた―――。
味が分かるようになり、彼女は菊地智也にプレゼントを送ろうとした。チョコを挙げたかった。大好きなチョコレートを―――夫に食べて貰えるのは、とても嬉しい事で、とてもいい気分でもある。だから、彼女は嬉しそうに作っていた―――。一緒に作っていると、とても緊張して、ドキドキし、息がふーっと吹き出しそうだった。菜緒はプリンを作る事になり、一生懸命に家で作った。プリンとムースはとても美味しく、二人は自分達のムースとプリン、どちらが良いか?―――それぞれ作る事になり、味見する事になった。
『―――うん・・・私のプリン、結構行けてる―――私のムースも美味しいし―――良く出来たわ―――。貴方は―――どうかしら?―――さぁ、どっちが美味しいかしら?』
菜緒は笑っており、ニヒルな顔をしており、智也に味見させた。菜緒が作ったのは、とても甘くて、イチゴが混ざっており、チェリーのワイン付けを作り、とてもお酒に気を遣う事もある―――。だから、彼女はとても美味しい―――智也にそう言われた―――。さて、智也の作るショコラは、とても美味しく、彼女は眼を見張った。この味―――食べたことが、ない―――。
―――どうして?お・・・美味しい・・・私のチョコより、私―――泣きそう―――。
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