❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――それから、菊地家はテレビを見ていた。もち吉を作り終えると、友達と一緒に食べる。友達はパティスリーの仲間と、義理の妹でもある―――川野麻衣を呼んだ。彼女は抵抗していたが、智也と菜緒が説得すると、一緒に食べてくれる事になった。彼女は大事な家族だからだ―――。麻衣は今、新しい彼氏ができ、彼女達は仲直りする事が出来た。川野裕也―――兄貴も呼ぶ事にした。
菊地智也と菊地菜緒は安心し、二人は彼女の男を連れてこい―――そう言った。彼女は笑った。菜緒は仕事上では―――羽田と名乗り、プライベートでは―――菊地菜緒と名乗っている。菜緒は今、雷が鳴っており、外では吹雪があり、雪が二十センチも積もっている。初雪になるかと思うが、彼等は外に出ないようにした。此処の住処は―――一軒家でもあり、菊地家になっている。一軒家を買い占め、一年くらい前に、入院している間に、家を建てる事にした―――。新しい家と新しい店―――とても嬉しい報告でもあり、彼女は大事に使っている。此処の家は土地代を入れ、家代が三千万くらいだ。こんなにも綺麗な―――豪邸が出来るとは思っておらず、彼女は吃驚した。
豪邸が建っており、彼女の住んでいる一軒家は四階建てであり、二人はペットを飼う事になった。
彼女は豆しばが大好きで、ペットショップに行き、安く手に入った。豆しばの名前は、華だ-――。
母親の名前を付け、華子と名づける事にし、雌犬である。彼女はパタパタと走り回り、元気一杯。
『―――この豆しば・・・華子―――とても良い名前ね・・・私の母の名前から取ったんだけど。黒い豆しば―――母も大好きだし、私も―――犬-――好きだよ。』
パタパタと走り回り、その辺におしっこするのかと思ったが、躾が良いのか、ちゃんとシートの上で、用を足していた。
―――可愛い・・・犬だ事―――
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