❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀

―――彼女はポロポロと涙が零れ落ち、床にしゃがみ込んでしまった。彼女は今迄以上に、泣き出した。彼女は『―――貴方が・・・こんなに、美味しいの作れるなんて・・・私・・・何をみて来たのか、貴方の卵パンーーー美味しいわ・・・チーズも混ぜてあるし、粉も振るってあるし、美味しいわ・・・』と言った。菜緒はゆっくりと顔をあげると、『―――貴方・・・最高ね・・・』と言った。パンペルジュが好きで、結構、誰にも負けないくらい、美味しいのが出来たという訳だ。
彼女は今、年の瀬でもあり、御店は休みだが、家で作っていた。パンペルジュはとても好きだ。
年の瀬に、菜緒と智也はお酒を飲むと、フランス料理に来ていた。パンペルジュが食事に出た。更に、チョコレートのガトーショコラがデザートで現れ、とても美味しそうに頬張る姿を彼は見た。
彼女はお菓子が大好物であり、クッキーを焼ける事もあり、バナナチョコケーキを作っていた。
彼女―――菜緒は、智也と一緒におり、お酒を飲む事をオッケイしてくれ、ワインを一杯だけ飲んだ。クリスマスケーキもあり、二人はクリスマスイブの準備をしていた。色々な食事を用意した。唐揚げを挙げたり、ローストビーフを切ったり、ケーキを作ったり、クリスマスパンをも作った。
トナカイの姿を形どった、動物のパンを作る事にし、トナカイのパンを食べる事になった―――。
白パンで雪だるまをも作る事になり、黒パンにはバターを塗って、スイスのチーズを乗せた。
ヤギのミルクから作れるチーズで、少し癖になる味で、日本人に合うように作る事にした―――。
牛乳を混ぜた―――ホイップクリームチーズを作り、それをステーキに乗せようと思った―――。
家で―――クリスマスイブに七面鳥にも味付け、とても美味しい食事になるだろう。そう思った。
二人での食事会はとても楽しく、一緒に七面鳥を頬張っていた。
―――美味しい・・・七面鳥・・・