もしもこの世界が薔薇色なら私は幸せなのでしょうか
しばらく様子を見ていると、なにか変だ。





柵に足を掛けて飛び降りそうな勢いでのぼる。



医者として、人間として彼女を死なせてはならないと思い、とっさに身体が動いてた。


「何してるの?」
あくまでも優しく。
「…」
が、彼女は何もしゃべらない。









「ねぇ」

そう言って肩を触れば、
彼女は震え出す。





だからさっきもうつむいてたんだ。人に触られたくなかったんだ
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