君だけが、ずっと好き。
「寝坊っていうか、伊吹が起こしてくれると思ってたからアラームかけなかったの。
そもそもアラームの音じゃ起きれないし」
私は両手をかかげて、“ やれやれ ” のポーズをして見せた。
「ドアホ」
そんな言葉とともに頭にのしかかるゲンコツ。
あんまり痛くないけどさ。
「いつになったら自力で起きるんだ、お前と出会ってから何千回起こしてやったか」
「うん、伊吹の声すっごく起きやすい」
ガッツポーズをして見せると、伊吹は呆れ顔でため息をついて歩き出した。
せっかく同じクラスなんだもん、私はどこまでもついていくよ!