君だけが、ずっと好き。
◆すれ違いジューン
【瑛茉side】
「…ねぇ、あんたらのその重た〜い空気、いい加減どうにかならない訳?倦怠期のカップルかなにかなの?」
「いつもと何も変わらないよ…」
「よく言うわ!ここ1、2週間ずっとあんたら調子おかしいでしょうが!」
「おかしいって…一緒に来て一緒に帰ってるよ」
「喋ってないくせに?」
否定できない。
私は由紀の言うようにここ最近伊吹と話せていなかった。
── 6月に入り、大雨が降っている今日、私は由紀に連行されてファストフード店に来ていた。
“ 話聞かせろ ” 。その一言だけ言われ、伊吹と侑利くんは置いて帰ってきた。
取り調べを受けるのは伊吹ではなく私らしい。
「いつもと何も変わらないよ…」
「よく言うわ!ここ1、2週間ずっとあんたら調子おかしいでしょうが!」
「おかしいって…一緒に来て一緒に帰ってるよ」
「喋ってないくせに?」
否定できない。
私は由紀の言うようにここ最近伊吹と話せていなかった。
── 6月に入り、大雨が降っている今日、私は由紀に連行されてファストフード店に来ていた。
“ 話聞かせろ ” 。その一言だけ言われ、伊吹と侑利くんは置いて帰ってきた。
取り調べを受けるのは伊吹ではなく私らしい。