君だけが、ずっと好き。
「伊吹、起きてる?」




お皿洗いを終えてソファに近づいた頃には伊吹は完全に眠ってしまっていた。




「ん…えま?」



「おはよう…って夜だけど。お皿洗い終わったからそろそろ帰るね」




借りていたエプロンをソファの背もたれにかける。



伊吹はそんな私をとろーんとした目で見ていて。




「伊吹?寝るなら部屋で寝た方が…わっ!」




部屋で寝た方がいいよ、と伊吹の肩に触れようとした手がそのまま引っ張られた。




「ちょっと伊吹…!?重いでしょ、離して…!」




あろうことかバランスを崩してしまった私は伊吹の上に馬乗りになってしまう。

そして寝ぼけている伊吹にそのまま抱きしめられてしまった。




(力強い…!)



「い、いいい伊吹!!は、離して!!」




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