君だけが、ずっと好き。
「噂…なんて、どこまで本当か分からないじゃん」




確かに岳先輩に良くない噂がたくさんあることは由紀から聞いていた。



女たらしで来る者拒まず、高校時代も女の子とっかえひっかえしてたとか。



…でも、私が知っている岳先輩は少なくともいい人だった。




「私を連れて行ったのだって姪っ子さんのプレゼントを買いたかったからだし、噂だけを信じるのが良くないって、私が一番わかってるから」




男好きだなんてありもしない噂流されて、変なあだ名で呼ばれて。


伊吹と居るだけで悪口だって言われる。


でも、噂が全てじゃないよって言ってくれる人もいるから。



私も、そうでありたいから。




< 122 / 323 >

この作品をシェア

pagetop