君だけが、ずっと好き。


「──ん…」




いつ眠ってしまったのか全く記憶がなかった。


窓からの光が入っていることでカーテンすら閉めずに寝てしまったのだと気づく。



(まぶた重たい…体もだるい…)




とてもじゃないけど起き上がる気にはなれなかった。



ベッドサイドの時計を見ると表示時刻は5:30。


伊吹に起こされる前に起きることなんて普段ないのに。



…そもそも、今日は来るかどうかすら分からないけど。




「…喉乾いた」




私はだるい体を何とか起こしてゆっくりとリビングに行った。


途中階段で転びかけた時はどうしようかと思ったけど、なんとかリビングまで来てソファに飛び込めた。



昨日借りた伊吹のTシャツはまだほんのりと伊吹の匂いがする。




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