君だけが、ずっと好き。
俺もさっさと学校に行こう。


なんて思っていたはずなのに、歩くたびにずっと瑛茉のこと、昨日のことが頭をよぎる。




ずっと我慢してたのに、手を出してしまった。


長年の努力はなんだったんだよって。


どこまで愚かなんだ、俺は。




『──行かないで』




自分にその資格がないと分かっているのに、今すぐ瑛茉の元に戻りたい。


震える声が頭から離れない。


瑛茉に…会いたい。




気づいたら勝手に足が学校とは逆方向に向いていた。




(…もう、どうにでもなれよ。)





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