君だけが、ずっと好き。
そう言うと伊吹は目を丸くした。




「…チッ、三神か」



「お粥、作ってくれたのも伊吹?」



「…そーだよ」




伊吹は照れ隠しのように目を逸らした。




料理、できないのに。




レシピを調べながら頑張ってくれたのを想像すると頬が緩んだ。




「美味しかったよ、ありがとうね」


「…あぁ」




伊吹はそっぽを向いていた。


けど、ちょっと頬赤くなってるよね?なんて。




あぁ…私、やっぱり伊吹のことが大好きだなぁ。




< 143 / 323 >

この作品をシェア

pagetop