君だけが、ずっと好き。
◇接近ジュライ
【瑛茉side】
「──あっつい…」
ジリジリと強く照りつける日差しに溶かされてしまいそう。
もう夏か…
「アイス食べてんじゃん」
「それでも暑いもんは暑いんだよ」
急いで食べなきゃアイスが全部溶けちゃいそうで、私はソフトクリームを1口食べた。
「伊吹はアイスいらなかったの?こんなに暑いのに」
「5分もすりゃ家着くからいいだろ。冷房ガンガン効いてるんだから」
伊吹はアイスを頬張る私を呆れ顔で見ていた。
「まぁ、ちょっと暑いから1口ちょーだい」
グイッ
「あ、ちょっと!」
「1口くらいで騒ぐなよケチケチおばさん」
「ひと口がでかいんだよ伊吹のばか!」