君だけが、ずっと好き。
伊吹に1口かじられたソフトクリームは上の方が大きくかけていた。




「私のなのに!」


「金払ったのは俺な」


「うっ…」




そう、実はこのアイス、伊吹の奢りなんです。




伊吹の家で一緒に課題をやってたんだけど、集中力が切れちゃったからコンビニに来た。




ジュースもお菓子も全部買ってもらっちゃった。


(甘やかされすぎて太りそう…)




「ほら、早く帰るぞ。さっさと課題終わらせなきゃプール行けなくなるけど?」


「ヤダ!!」




由紀の言っていたとおり、あれから伊吹との仲はだんだん戻っていった。


キスのことに関してはお互い一切触れていない。


触れない方がお互いのためって、頭では分かってるんだけど。



(ちょっと寂しいな…)



なんて、贅沢な悩みをかかえる今日この頃。



自分で自分が嫌になるよ。




< 145 / 323 >

この作品をシェア

pagetop